修正と反省は違う
先日U13のトレーニングマッチでした
1試合が終わった後のミーティングで話した言葉で、試合ではいろんなミスが起こり、ハプニングが起こり、いいことも起これば悪いことも起きるわけです
試合は水物
よく言ったものです
試合自体は、立ち上がりに連続失点しその後はこちらのペースにという流れ
セゾンではよくある展開ですが、気になった点が修正と反省に履き違えている部分があるのではないかなと思い、ミーティングで話をしました
修正と反省の違い
修正とは、不十分・不適当と思われるところを改め直すこと
反省とは、自分の良くなかった点を認めて、改めようと考えること
とある
私の言葉の感覚として
修正は、「軌道修正」と言うようにロケットのように飛んでいる中で、レースであれば動いている中で「修正」することであるという認識です
反省は、物事が終わり振り返りながら次に向かって自分のもっと良くなる確認や良くなかったところを見直す考える時間が必要になる行動という認識です
自分の向かっている方向は合っているが、このまま飛んでも、このまま動いていても目的地には着かないと早めに判断することで「修正」が必要になる
修正は、サッカーでは、試合をしながら、試合で走りながら起こった問題を解決に持っていく力と言えます
修正が必要な時というのは、自分達が向かっている目的地や目標は間違ってはおらずはいないということが前提であり、その中で発生した問題を軌道修正して解決していく時に必要となる
違いを認識する
U13なのでまだ経験が浅く、いろんな対戦や経験を積んでいきながら上手くなっていってほしいなと見ていたのですが、よく観察すると修正しようとするのではなく、俺が悪いと言わんばかりにゲーム中に「反省」している選手がちらほら見受けられた
しかも、反省という名のメンタルダウンし、動きが悪くなり、チームに影響が出始める
本来の力を出していれば、失点後から早く立ち直り、こちらの思ういいゲームができているはずなのに、影響を受けてなかなかチームが前進しない
やられたサイドからラインが下がっていく
そんなことやっていたら、せっかくの練習試合の時間が自分たちの良くない方向で過ぎていく。そんな試合は一つでも減らしてほしいと思ったので話をしたというわけです
試合後のミーティングで
自分達のどういう試合運びをしていこうという方向は間違ってないのに、何か間違っていたのか?と頭が止まってしまっていた選手がいた
修正と反省は違う
修正は、起きた問題に対して今すぐ・秒速で改善する しかも前向きに走りながら
反省は、試合後に振り返って、あれが悪かったなと見つめ直してどういう改善が必要かを考えること
試合中に反省してはいけない
試合中にするとすれば修正
落ち着いてやって自分達のゲームになったということは、自分達は間違ってないということ
起こったことに対する修正が必要だったということ
試合でアレ?ってことはたくさん起こるし、その度に反省してたら試合にならない
試合の中で修正することもこれからの試合でもっと練習してほしいと
2試合目には、1試合目の反省と改善を見せて頑張ってました
サッカーにおける修正能力は選手の標準装備
プロでは、リーグ戦においてホームとアウェイがある
ホームはサポーターが集まり、最高の雰囲気を作ってくれる
ピッチも馴染みのある芝だし、いつものボールタッチでやれば自分の実力が出る
アウェイではその逆で相手の方にサポーターが多くいて、芝の管理も自分達好みではないようにしているかもしれない
顕著にそれが出るのが、代表戦である
名前もよく聞いたことないアジアの国へ出向いて試合をしないといけない
プロがやる芝とは言えないスタジアムで試合を余儀なくされる
南米なんかボリビアのスタジアムは標高がべらぼうに高く空気薄い
そんな環境下でも自分の実力を出さなくてはいけない
いつもの自分とは違うものが出る
心拍数も、舞い上がり方も
そうした環境下で、自分の実力が出せるように修正する力は必須である
環境や試合の中で、敵との駆け引きに打ち勝ち、実力を出すための修正をかけれる選手はどこにいっても活躍する選手だということが言える
毎試合何か起こることに対して修正能力が必要と認識するだけでも変わるかもしれない
普段の練習から伝えていこう