コラム

最初と最後が上手い選手

最初と最後が上手い選手


今回のテーマは【最初と最後が上手い選手】についてのお話したいと思います。

今回は『結論 いつが1番大事』という内容です。

昔岩谷さんに教えてもらっていた頃のキーワードが頭に残っていた事を思い出したのです。

それが何なのかというと、

最初と最後が上手い選手が上手い という事

ファーストタッチと最後のキック

これが上手い選手の見極めるポイントだと。

岩谷さんも常日頃現場で、上手いかどうかはちょっと触ってるの見たら分かると言います。

上手い選手の見極め方とは


セゾンでも上手いやつはファーストタッチで分かります。

ファーストタッチから何を考え、どうプレーしようかが見える選手
ファーストタッチから逆を取り、相手に読ませにくくしている選手
ファーストタッチから攻撃的に触っていく選手

そういう意味では、最後のキックについてはこう考える事も出来ます。

最後のキックが上手い選手は結果を残す

パス、シュートが結果に結びつくシーンは多い

数いる名選手でキックが下手な選手はいないはず。

ドリブルであまり名を馳せてなくても、点取るのが上手くてプロでやってる選手も多いですよね。

セゾンでは、昔からファーストタッチには拘りがあります。

逆を取りながら、時には普通に触るのを囮にしてツータッチ目でキュッと抜いてきたり、皆さんがもしセゾンのイメージがあるとしたら、この感じがあちらこちらで起きているのではないでしょうか?

野洲の初優勝のメンバーも、ファーストタッチが優秀でした。

もし、優勝時の映像が残ってる方がいらっしゃったら、ファーストタッチを注目してみてください。あーなるほどといったプレーがたくさん見受けられると思います。

なぜ、セゾンがファーストタッチに拘りがあるのか?

それは岩谷さんがそう思っているからと言えば、元も子もないのですが、、ここからは私の推測になります。

そこには日本が海外の選手とどう戦うのかからの逆算であると思っています。

歩幅、足のサイズ、身長、体重、全てでサイズという意味では日本人が欧米や欧州の選手と比較しても、見劣りすることは間違いありません。

では何を見出していけばいいのかの自問自答の中で、最初のタッチから逆を取ることに着目したのだと思います。

球際における「いつ?」の重要性


サッカーは球際が必ず存在します。

他のネット競技では球際は存在しません。

ネットからこちら側に敵が来ることはないからです。

ボールを中心に敵と競ることのあるサッカーでは、競るタイミングで身体の大きさ、足の長さなどの有利不利が出てきます。

逆を取り、相手に自分の考えている「頭の中」を読ませない。読みきれない場合は相手も間合いに踏み込めない。

その中で1番大事になってくるのが、「いつ」(when)です。

ゴールがある限り、攻める方向というものは変わらない。

ではいつ攻めるのか?

奇襲なのか
王道なのか
夜襲なのか

キングダムみたいな書き方になってますが

いつ抜くのか、いつ攻めるのか、いつ下げるのかetc

センスとはタイミングである。

技術を持っていても、スピードを持っていても、闘争心を持っていても、出すタイミングを間違うと脅威でなくなる時がある。

「いつ」は全てのプレーに関わる。

サッカーとは敵とやるスポーツである。

敵とやる以上

いつ攻めるのか?

どこで攻防するのか?

この「いつ」(when)は絶対に指導者が外してはいけないことだと思っています。

海外の選手を、自分達(日本)の土俵に持ち込む為に、必要な技術なのだと私は思っています。

もちろんそれだけではありません。

昔のセゾンは、本当にもっとゆっくりでした。

今でこそ、早いタッチのドリブルやスピードに乗ったドリブルをやっているイメージはありませんか?

ではなぜそんなイメージがついたのか?

野洲が優勝した時には、セゾンはスピードドリブルに着手していました。

要因は「メッシ」の出現です。

170センチも満たない彼が欧州の屈強な選手を切り倒す選手が出現してからは、セゾンもスピードアップを求められていたのだと今振り返ると思うところがあります。

自分がサッカーコーチとして、セゾンからスタートした時はすでにそれが始まっていました。

圧倒された記憶があります。

野洲高校が優勝した時のセゾンのセレクションで集まった選ばれた選手たちがパスすることなく、ドリブルで切り込みまくっている練習を見たからです。

セゾンのダルそうなゆったりした練習ではなく、鬼気迫る迫力を持った選手達がボール一個を争いながらプレーしている様子は今までのセゾンとは違うと就任初日でそう思いました。

セゾン(岩谷さん)は、セゾンが信じている変わらないベースはそのままに、時代の流れを読みながらその時に求められることを組み込みながら進化しています。

では自分はどうなんだと最近自分の課題でもあります。

自分が次世代のセゾンをどう変えて行くんだということ。

メッシを超える技術がどんなものなのか?

次世代のスーパースターはどんな常識の超え方をしてくるのか?

みなさん想像していますか?

メッシも晩年と言われるそんな年代に入ってきました。

メッシに変わる存在はまだ僕は出現していないと思います。

皆さんはどうでしょうか?

 

 

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