サッカーにおける眼について
今回のテーマは【サッカーにおける眼】についてのお話したいと思います。
今回は『眼がよくないと見えないよね』という内容です。
最近すごく思うことがあります。
それは、最近の選手達に【眼】が良い選手が少ない事です。
眼とは、いわゆる視力ではありません。
目から入ってくる情報をどう上手く使っていくのか、いかに自分のプレーに影響を与えているのか、今日はそんなことに触れたいと思います。
2つの眼
眼がいい現象としては、大きく2つに分けられます。
1.レシーブ力
レシーブ力とは何か?
簡単に説明すると、野球のフライを捕球するイメージ
打者が打った瞬間に
どこの落下地点に入ればいいのか?
いつまでに落下地点に行けば良いのか?
それを瞬時に見切って、フライを捕ります。
それと似ていて、味方からのパスやクロスをどう触っていくのか?
回転が掛かっているのか?
バウンドして来るのか?
自分はどう触ってプレーしていくのかの見極めが遅い
見極めが遅いとプレーに入るのも遅くなります。
いわゆる遅刻ですね。
野球のフライで打たれたボールは待ってくれません。
サッカーのパスも、寄せて来るDFも待ってはくれません。
技術がどうこうと言う前に勝負がつくこともあり得ます。
サッカーはボールにどちらが先に触るかの勝負を常にやっているスポーツなのだから。
2.予測の眼
この展開、この状況、敵の数・配置、味方の数・配置では、次はこうなっていく
現場で敵の良し悪しを判断し、次の予測をどんどん先読みしていく力の事です。
場当たり的な動き、敵の動きにリアクション、その時バッタリの積み重ねをしているといくら動きを速くしても速くはなりません。
頭で敵よりも速くなければ、自分達より強敵にはとても太刀打ちできません。
現代の言い方をすれば、オフザボールで勝てない状況と言うことになります。
流れを読み、自分のポジションを修正したり、動きを変えたり、的確なポジション取りができる。
先読みができているので、敵が動く前から動きを先制する事ができる。
現代の選手達(全員ではない)は、この2つの眼が良くないケースが多いなと感じます。
これは攻撃も守備もどちらも言えることだと思います。
何を育むのかを決めるのは指導者なのですから。
2つの眼の共通点
この2つの眼の共通点は何か。
2つの眼が働く時は、ボールが動いている時に発揮されなくてはいけないものであるという事。
切り取り練習やドリブルメニューのみの練習を繰り返していると秀逸な眼が育たないのかなとすごく痛感させられます。
ボールが動いている間に仕掛けることが出来る選手は、眼が育っているし、眼がいいからその時その時、瞬間瞬間の選択が正しくなっていく。
カテゴリーが上がり、ゲームスピードが上がっても付いていける選手は一概に眼がいいと思っています。
ゲームで培われるべきものは、そういう所なのかもしれませんね。
オンとオフが混在してる中で
どちらが大事とか、どちらがいいとか悪いとかではなく、どう育てていくのか。
ここにも指導者の【センス】が問われる大きなポイントになる。
【選手を見て学ぶ】
選手は正直に
教えた通りに動く
お前の指導は、言葉で聞かなくても選手を見れば一目で分かる
総監督の声が聞こえてきそうです。
長文読んでいただき感謝します。