本日は練習でした。
テスト明けの選手もある程度揃ったので、選手に今日はこんな話をしたのです。
・休むことの定義
・足を引っ張るのは休んだ奴
・大事なのは目的を忘れないこと
大阪セゾンの中では、テスト期間のお休みは基本認めています。
これは土地柄もあると思いますが、大阪の選手たちは基本的に勉強に対する保護者さんの意識は高いと感じています。
認めているものの、やっぱり内心は穏やかでは無いわけで。。
休むことの定義
基本的になんでもこの社会というものは、トレードオフが当たり前なんだと思っています。
どういうことかと言うと、
サッカーにおける練習時間にトレーニングをする。時間に応じてサッカーの技術や技能や考え方などを習得し、サッカーを向上することができる。
勉強も然りで、勉強に向き合った時間が勉強の向上をもたらしてくれるわけです。
この時にトレードオフするのは「時間」になります。
全世界共通である人は1日24時間しかない時間を何に使うのかによって、目的の物事を向上させることができるわけです。
テスト勉強で休むことは、サッカーの練習時間と引き換え(トレードオフ)に、勉強時間を優先させると言う行為を選択するということ。
サッカーが全てではない、は綺麗事のように聞こえてしまう。
もちろんサッカーと勉強の両立ができればそれが一番いいわけですが、私はそれについては異論があって、両立するしないは、目的によるという条件がつくと思ってます。
セゾンではプロを目指すことが目的としてあります。
プロか、それ以外か、の世界です。
勉強に関しては、それぞれの目標や目的に応じて変わってくると思ってます。
例えば、学校の学年1位を目指しているのであれば、勉強に割く時間はとても多くなるでしょうし難しいチャレンジだと思います。
オール4が目標であったとしてもある程度の成績は取っていかなくては行けないと思うんです。
学校の過ごし方も考えずにただ過ごしていて、テストが近づいたら練習時間とトレードオフして勉強しますって休んでいる選手がプロになれるのか?と言われたらそれは無理ちゃう?と思うんです。
サッカーの時間は何があっても優先すると決めている選手が、じゃあサッカーを第一優先する為にしなくてはいけない学校生活をどう過ごすのかを考える。これが自然な流れなんではないかと思うわけです。
どれだけの目標を掲げて勉強しているのかにもよりますが、平均点以上で赤点(今はこう呼ぶのかわかりませんがw)は取らないように、成績は最低ラインを割らなければいいぐらいの目標ならば、普段の学校生活をしっかり向き合えば公立の中学校では取れると私は思っています。
私は、サッカーであっても、勉強であっても、どちらも大事なことは『考える』ことだと思っています。
考えて行動し、自分で答えを導き出す。
サッカーも勉強もです。
世の中に出ると、答えが出ている仕事に高給はありません。
考えて問題に取り組み、その解決方法や解決策を導き出す行為に価値があるのだと考えます。
長くなりましたが、勉強休みは、練習の時間と引き換え・トレードオフになっていることを忘れたらあかんわけなんです。
素質のある選手は、何を優先させるべきかということについては的確であることが多いです。
足を引っ張るのは休んだ奴
例えば
授業で2月末までは足し算・引き算をやっていたとします。
3月に入り、初日から掛け算が始まったとしましょう。
それで3月初日の授業を休んだ人は、掛け算のことを詳しく知りません。
2日目の掛け算の授業になったときに、「先生ぇ〜、わかりませ〜ん!」とか言う奴(初日休んだ)がいるとします。
学校の先生はわからない子を置き去りにできないから、懇切丁寧に遅れている子に説明をするでしょう。
これをどう捉えるのか?
サッカーチームではどうでしょうか?
サッカーチームの練習は常に毎回前進しようとしている訳で、休んで遅れた選手を待つことはできない訳です。遅れた選手のフォローはもちろんしますが。
ただ、理解しておいてもらいたいことは1つです。
休んでる間にもチームは前進するし、個人は練習を積んで上手くなろうとしています。
プロボクシング選手のメイウェザー選手の名言でもありますが、
お前らが休んでいる時、俺は練習している。
お前らが寝ている時、俺は練習している。
お前らが練習している時は、当然俺も練習している。
休んだからわからないと言って、進もうとするチームと選手の邪魔はしてはいけない。
休むとはそういったリスクがあることをしっかり理解してもらいたい。
休んでない子と休んだ子が一緒に練習すると、大体休んでいる選手のテンションや思考に引っ張られる現象が見られる。
こういうこともやっぱり、選手にはわかってもらいたいんです。
大事なのは目的を忘れないこと
大事なのは目的を忘れないこと。
自分がどういう人間(サッカー選手)になりたいか。
目的に向かって自分が何を投資(時間・お金)するのか。
ここに全てかかってきます。
今回の考え方は、一つの考え方であって、もっと良い考え方があるのかもしれません。
プロになっていった選手たちは、やはり賭けている時間が半端なかった選手がほとんどではないかと思います。
もちろん両立してプロになっている選手もいる。
だから目的がある。
目的に向かって真剣になっている選手からプロは生まれるのではないかと考えます。
選択肢はある。
自分がどれを選ぶのか。
行動に全てがかかっている。
これが中学生だろうが、小学生だろうが関係ない。
今日の練習で伝わったかな。
最後まで読んでいただき、有り難うございます。